2011/11/03

ヴォルフガング・ティルマンスと写真の変容

2004年秋、『美術手帳 11月号』がヴォルフガング・ティルマンスを特集した。
日常のなかにある繊細な美を作品化し、とくに近年ははかない一瞬の日常に目を向ける作家は多いのだが、ティルマンスは視点・構図・色彩といった面で他を圧倒している。

デジタルカメラや多機能携帯電話などのデジタル・ツールの普及は、写真のもつ「突き刺すような感覚」を奪い、写真の儀式性は日常性へ転換されている。ティルマンスが受けている高い評価は、日常を作品化することで、日常性そのものを逆照射している点ではないだろうか。(041019)

近年はより現代美術との距離を縮め、時代の肌理をある種の象徴的モチーフによって表現している。


0 件のコメント:

コメントを投稿